人それぞれ不安や悩みを持つ。そんなとき、それを聞いてくれる相手がいるかいないかにより人生の後半の姿が大きく違ってくると思う。若いころは「煩わしい2人の生活より、自由な1人がよい」などと思うこともあったにしろ。人生の伴走者はぜひ必要ではないだろうか。どんな形にしろ。
若いころは自分に「中年」や「老年」があるなんて信じられないことだったにしても、誰にも確実に“秋”はやって来る。過ぎし春や夏は戻っては来ないのだ。流されるにまかせず人生をマネジメントするという前向きな考えに立てば、思いついたときがまさにターニングポイントだ。人生「二幕目」の方が面白いともいえるのではないだろうか。
「誰と歩むか」を大事に考えたいと思う。苦労も喜びも分かち合い、慈しみつつ2人で歩み、一緒にいるだけで心なごむ相手を持とう。人生の後半を夕映えにするのも、たそがれにするのも、その人次第だろう。ちょっと勇気を出して迷わず一歩を踏み出そう。この先の人生を豊かにするために。
たとえ10人の孫に囲まれていようとも、心をゆだねる愛する人が連れ添ってくれたらさぞ明るく心強い毎日だろう。「ああ、この人がいてよかったな」とふと思い合える関係が理想と思う。思えば夫婦の会話なんて大体がどうでもよい話ばかり。でもその時間を共有できる相手があって、それが幸せなのではないだろうか。「今さらいい年をして…」という世間体や「亡くなったお父さん(お母さん)に悪い」という子供の非難。また財産相続問題などをクリアする自分自身の努力や家族の協力が必要だろう。
どんな老後を送りたいかを思い描くとき、「人の目」や「年齢の枠」などを取り払い、常に魅力的で上手に年を重ねたいものだ。「生涯現役」「まだ0歳これからだ!」という意気込みで人生にチャレンジしてほしい。人生90年、100歳も夢ではない時代。ライフスタイルも今までよりはるか遠い見通しを持つ必要があると思う。
人それぞれの事情やら、考えもあるが、番狂わせで1人ぼっちになったとき、人生のピークを過ぎたとき、立ち直りの早い女性たちにはたくましさがあるのだが、男性で引きこもってしまった方々は気になってしまう。明るく友達をつくり、健康でシニアライフを楽しもう。頑張れシニアの皆さん。私は幸せづくりの応援団長。心からエールを送る毎日です。ご愛読いただき、心よりお礼を申し上げます。