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子の進学を機に同居 - 渡部田鶴子の婚活ノート -

おおらかな両親 感謝

2011年3月12日 長野市民新聞掲載

 中年女性のMさんが、家族ぐるみで夫の実家に移って同居することになり、ママ友を伴いやって来た。
 Mさんの長女は新中学生。下の男の子は新1年生で、ちょうど区切りがよいから同居するとのこと。長女の中学は2校に通学区が分かれるし、引っ越しても電車で2駅なのでこれまでの友達とも往き来ができる。新しい学校、友達との出会いを楽しみにしているようだ。
 男の子は保育園の皆が同じ小学校に進むので、1人で知らぬ学校に行くのは嫌だと泣きべそ状態。無理させて学校嫌いになったらどうしよう―とMさんも泣きたい心境だ。ママ友は「大丈夫よ、子供の順応性を信じなさいよ。すぐ友達つくって明るくやるから」と慰めているのだが。
 Mさん夫婦は結婚後しばらくは親と別居したいと希望して、夫の両親は同意した。15年ほどの間、伸び伸びと子育てをし、思い出もたくさんつくることができた。長男の嫁として、これからしっかりせねばと緊張しているMさん。結婚後何年かたって、途中から親との同居は難しいなどといわれており、心配で仕方ない。
 一方で夫の両親は足腰も痛く、家にいることが多い。Mさんはこれからフルタイムで働きたいので、子供が鍵っ子にならない点は安心だ。仲良く、にぎやかな一家にまとまるだろうと希望を持っている。
 Mさんは、「それにしても実家の兄嫁さんは偉かった」と思う。Mさんと妹はまだ未婚で同居だった。小姑(じゅうと)の私たち2人のいる中へ入って来てくれた上、次々においやめいを育てて大変だっただろうに、ごく自然で温かく、明るくしてくれた。あらためて感謝している。
 自分もこれからは義姉をお手本に、主人の姉さんたちとも仲良くやっていこう。娘が1人増えたと喜んでおおらかに受け入れてくださったご両親の恩は忘れない。そう言うMさんに私もエールを送った。
 急に10年ほど前のことを思い出した。1カ月後に挙式というのに、男性の母親から「あんな嫁では困る。長男は親と同居するのに決まっている。そのため早々、改築し、2世帯で住める理想的な環境にしてあるのに、別居でなければと言い出した。息子も言いなりだ。父親は、好きにさせておけ、そのうち気が済めば戻ってくるだろうからとのんきだが、絶対許さない」と、すごいけんまく。紹介者も“ぐる”ではないのか―などと言われ、大迷惑したことがあった。
 返答できないほどあきれた話だったが、その後どうしただろうか。息子さんが板挟みになっての断絶話になったのではあるまいか。家族の事情はそれぞれだが、初めが肝心とつくづく思う。