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求婚を待ちくたびれて - 渡部田鶴子の婚活ノート -

逆のスタンスも選択肢

2011年2月26日 長野市民新聞掲載

 プロポーズは彼から…と待ちくたびれたOLのK子さん。このところパタリと相手との進行が止まり変だ―と、相談にやって来た。すでにお付き合いも5カ月目。気心が分かり、初めからとても気が合って順調とばかり信じていた。クリスマスも正月も、久しぶりのスキーも夢のように楽しくて、先日の自分の37歳の誕生日がチャンスのクライマックス。きっとすてきにプロポーズしてくれるだろうと胸は高鳴ったのに、見事空振りでがっかり。
 どうもズルズルと先延ばしして決断しない彼。しびれを切らした彼女は、こんな状態では子供を抱いた〝幸せママ″になろうにも40歳になってもらちが明かないと思う。「もっとしっかりした方を紹介してほしい」と、早々見切りをつけたいとのこと。彼からのプロポーズを待ちながら婚期を逃してしまうのは、何としても残念だ。
 彼に事情を聞くと、彼は今の年収で果たして男子たる者一生妻子を養えるだろうかと不安で、気弱になっていた。そして、このまま独身の方が気が楽だという心境になっているという。ほぼ想像した通りで、彼もそうなのかと納得がいった。
 彼女はもちろん共働きの予定でいるし、大丈夫なのだが、彼がビクビクしていてはまとまらない。42歳の彼は「最後のご縁だ」と前向きだっただけに、元気を出すよう激励する。
 一方、K子さんには「待つより、あなたからプロポーズしたらどう?」とアドバイスに努めてみるが、「でも、彼からが本筋ではないか」と言うばかり。「私の方からなんて、とても焦っているようで、できない」と、プライドが許さないと思い込んでいる様子。
 時間切れを心配し、人生プランを修正せざるを得ないところまで来ているのに、どうして「プロポーズは彼から」と、一時代前のスタイルにこだわるのだろう。出産リミットのある彼女の方から早く事を進めても不思議でも何でもないではないかと思うのだが。
 私を引っ張ってくれる人、頼りがいのある人―などと条件の筆頭に挙げる女性たち。最近の草食系といわれる男子に期待するまでもなく、女性の方が数倍世の中を知っていて実力もあり度胸もあるのに、プロポーズはどちらから―なんて問題ではないと思う。
 幸せは自分の手で。カップルの数だけ結婚のスタイルがある時代。ドラマ仕立てのワイドショーの芸能人の派手な結婚式の中継などにうっとりしたりしないで、自分方式で前向きに進めよう。「幸せにしてもらう」ばかりでなく「私が、彼を幸せにする」というスタンスも必要でしょう。「善は急げ」も場合によっては大事ではなかろうか。