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主導権を握る母親 - 渡部田鶴子の婚活ノート -

〝自由恋愛″できぬ娘

2011年2月12日 長野市民新聞掲載

 お母さんからのご相談が多い。息子さんは40歳前後、娘さんは35歳前後が目立つ。新年が明けたら、40歳の大台に乗ってしまったという息子さんの相談。本人はとても楽しいタイプの男性と見受けるのだが…。どうもお付き合いしている人がいない様子で、母親は気がもめて心配で仕方ないようだ。
 学生時代は生徒会の役員をしっかりこなし、部活も熱心で何事にも熱中し、友人も多くいつも中心的存在だった。文化祭のときは何泊も学校に泊まり込んだりして、根は典型的なお祭り男だという。
 だが大卒後、IT会社に就職したとたんに男性のみの純理系の仕事で、女性の姿は皆無の毎日。学生時代のあのにぎやかな充実した過去ははるか遠くに。思い出のみになって、今では信じられないことに彼女いない歴10年をかこっている。
 休日は1人でスキーに行ってもつまらないと愛犬を洗ったり、遠くに連れて遊んでやったり、甥(おい)たちの相手をしたり。夏などは便利に庭仕事の手伝いをさせられて1日を終わる。
 縁故で見合いを数回したが、初めから分かってることなのに「長男の方はどうも…」などと何かと指摘されて断られ、うんざり。そのまま婚活にはすっかりさめてしまったらしい。女性たちは、将来の人生がかかっているからと男性に完璧を求めるのも分からぬでもないが、まず人間の中身を見てほしいと思うのだが。
 女性の母親が主導権を握っているように感じる。常に母の意に沿って〝自由恋愛″もできないまま、娘は目ばかり肥えて条件を最優先し、人を物差しで測るような雰囲気に男性はいやな思いを繰り返す。好意で見合いまで骨折っていただいた方には悪いけれど、対面してみたら女性は義理でやって来たというようなことにも出くわし、そうなると男性もプライドが許さない。
 そうした話を聞いていると、こちらも胸が痛む。同情せずにはおれない現実ではある。
 両親の若いころは、皆が自然に所帯を持てた。そんな時代と違い、結婚年齢が、ばらついて晩婚化が進み、結婚したくてもできない「非婚化」が特に問題ではないだろうか。一生に1度も家庭を持たず、持てないという人が増えることは、何とかならないものだろうか。
 最近のデータによると、40代半ばからの非婚率が5人に1人と激増している。40歳中心のお見合いの会も企画してお手伝いに努めてはいるのだが、それにしても良策はないものだろうか。