キューピットサービス 結婚相談・人生相談・お見合パーティープランニング

お問い合わせ TEL.026-217-1535/026-234-5000(夜間)

〒380-0823南千歳2-15-3トミノビル2F(203)

キューピットサービスって?

HOME > キューピットサービスって? > 私のお見合いノートから > 渡部田鶴子の婚活ノート第23回


“旅友”でお付き合い - 渡部田鶴子の婚活ノート -

家族も理解の好事例

2010年11月13日 長野市民新聞掲載

 N子さんは、孫の学園祭にTさんを誘って出掛けた。N子さんは10年ほど前にご主人を亡くし、娘さん一家と不自由なく暮らしている。旅行好きな母N子さんを娘姉妹は交代で付き添い慰めてはいたものの、子供の世話や仕事もあり、何日も留守できず悩んだ末、誰か趣味の合う方を紹介してほしいとのこと。そこで推薦したのがTさんだった。
 Tさんは病弱な奥さんに付ききりだったが、やがて1人になった。心配した息子が呼び寄せるが、知らない遠方に行くよりはと1人でいた。好きな旅行も1人では面白味もないと思っていたが、そこに誘いがあり、早速同行したのだった。
 Tさんが教師時代、10人もの教え子を進学させた湘南の有名私大が偶然にもNさんの孫の学校だった。広大な敷地に学生食堂が5カ所もある理想的な環境で、かつての教え子たちは十分学び、各界で活躍しているだろうと信じ、懐かしい思いで学園祭のにぎわいの中を歩いた。昨年は10万人の入場があったそうで、200もの模擬店もあり、有名タレントのコンサート、落語や漫才などイベントも盛りだくさん。
 続いて鎌倉の大仏さんを見て、乗ってみたかった江ノ電にも乗り、江ノ島の海岸を散歩。中学校の修学旅行を思い出しながらの湘南・鎌倉散策は満足のうちに終わった。その後、たくさんのスナップ写真やDVDをTさんに見せていただき、頂いたお土産をそっと開いたら、鎌倉彫の夫婦(めおと)箸だった。
 今回のケースは、家族の理解のもと幸せな旅の友達を得た例だが、今後は年金の権利のことや財産管理のことなどもお互いに話し合い、トラブルのない形で交際が進んでほしい。法律婚、事実婚、旅友達など、いずれも形にこだわらず当人同士楽しい人生を送れるよう、周りも見守ってあげたい。
 ある女性は、20年も前にご主人に先立たれ、後ろ指を差されないよう子供もしっかり育てなければ―と、ずいぶん緊張した毎日を過ごしてきた。でも、最近は社会も伸び伸びとしたそれぞれの生き方を認めるようになったのは喜ばしいこと。短い一生なのだから。