シニアの新年会をホテルで開いた。雪などの心配から、真冬のこの時期は日曜日の午後に開き、今日は晴天で松本・小諸からも集まり、男女のバランスも良く、27人のにぎやかな楽しい会になった。
今回も年齢を合わせるようにして、43~67歳の方々。ところが80代の男性からぜひ一度出てみたいとの申し込みがあった。年齢の上限をはるかに超えており、お断りしたものの、毎日車を運転してプール通いとのこと。何事にも好奇心旺盛で、カルチャークラブのはしごもしてるんだとか。若い友人を持ちたいとのことで、長寿社会が反映されていることを再認識した。
せっかくだから出ていただいた方がよかったのかな。皆にとっても良い見本になったのかも。そこで、100歳まで生きるつもりとおっしゃるご当人に会ってみようと思い始めた。
今回も7組のカップルが誕生。大体半年ぐらいのお付き合いをして、その結果は“本命”が3組くらい決まる。成立するケースが多いと特に女性の人気が出る。
一方、数年後に退職の年齢になるKさんは、昼間の会にはどうしても出られない。この日も実家の「雪下ろし」に4時間もかかったという。春までにもう数回するそうで、豪雪が恨めしい。この重労働がいつまでできるかと大屋根の上で汗して、涙したと、長い電話があった。日曜日ごとの山通いで「限界集落」といわれる寒村に取り残される老人たちに頼られ、安否確認もあってやめられないという。
育ててくれたお年寄りを大事に思うやさしい彼。春になったら両親を引き取るとのこと。長年にわたり「お嫁においでよ」と婚活し、叫んでも、こだますら返ってこない。女性のほとんどは便利な町場を希望し、Kさんの状況を聞いたら絶対に「パス」という。大恋愛でもしない限り見込みはない。いずれ絶家になってしまうとKさんは焦るが現実は厳しくその葛藤(かっとう)は察するに余りある。