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うまくいった再婚話 - 渡部田鶴子の婚活ノート -

感謝の言葉に涙する

2010年8月28日 長野市民新聞掲載

 小学2年生のМちゃんにお父さんができた。Мちゃんは物心つかないうちに両親が別れたのでお父さんを知らぬ間に育った。小学校に入ってから「お父さんが欲しい」と言い出し、その願いは日ごと募るばかり。40歳の母親N子さんは、この先父親役も続けられないだろう、希望を叶えてやるのは今がチャンスと考え、悩んだ末に再婚のご相談に見えた。
 活動的な明るいМちゃんは、お母さんと二人の地味な暮らしが物足りなさそう。お父さんや兄弟のいる友人がうらやましく、長い休みに家族旅行に出掛ける友達をみて「ぼくにもお父さんがほしいな」と何度もねだるという。
 子供の成長期には父と母がいることが大切だと思ったN子さんの婚活。まず子供を理解してくれる人が第一条件で、春からお付き合いを重ねた。そして47歳の男性としっかり心が通じ、Мちゃんの希望のお父さん像とも一致。いよいよМちゃんとの初対面の場として夏休みに行きたがっているディズニーランドの一泊旅行を計画した。Мちゃんにとってはサプライズのディズニーランド行きで、跳び上がるほどの大喜びだった。
 そしてその日「ぼくのお父さん?」「ホントのお父さん?」「お父さんのホントの子供になっていいの?」とМちゃんは何度も確かめた。そのけなげで真剣な質問。「本当にホントだよ」との答えを得ると、初めて照れながら彼の大きな体に抱きついて全身で喜びを表したという。
 「もうずーっとほんとの親子だったみたいで、3人は自然に親子になれた」。N子さんの心配は吹き飛んだ。「この先、仲良くやっていきます。幸せをありがとう」と涙声のN子さんの電話を受けていると、私もそこに居合わせているように3人の情景が浮かび、自然と涙がこぼれ落ちた。
 くしくも、盆すぎの日曜日の午後、ホテルでシングルマザーやバツイチの女性たちの会を開き、保育園児のママ、小学生のママ、中学生のお母さんなどが集まった。お茶会の気楽な集まりで、お子さんOKという男性も出席した。
 再婚に色々な事情はあったにせよ、子供たちは幸せの大きな輪に入れて大切に育てよう―。私は出席者の話を聞きながら、幸せづくりのお手伝いを続けたいとあらためて念じた。集まった人たちの願いを背に、残暑の中、帰路についた。