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変わりつつある結婚観 - 渡部田鶴子の婚活ノート -

人気者の「バツイチ」

2010年7月26日 長野市民新聞掲載

 初婚の娘、息子には再婚の相手など考えられない―と両親は言い、ましてや子連れなどとんでもないと大反対。成婚に至らぬケースが多い…。ということなのではあるが、統計から見ると、今、結婚する人の4組に1組が再婚者で、しかも初婚より再婚者、つまり「バツイチ」の人の方が結婚している。
 男性は離婚するとすぐ次の方をと考える傾向は以前から強くあったが、最近は女性も同様な傾向が見られる。ひところは離婚女性は何かとよく言われなかったり、周りの理解もなく、悲しい思いをさせられた。子育てに苦労する姿は象徴的だ。
 当所主催の「バツイチOK」のパーティーでは、初婚、未婚の区別なく集まり、むしろ離婚経験のある女性は人気が高い様子だ。最近の男性は受け身でおとなしいので、初婚の女性方の厳しい選択眼にたじたじしている。そんな中で再婚を目指す女性にほっとする優しさや母性愛を見出すのだろう。
 「バツイチ」の人は、初婚の方より苦労した分柔軟性や包容力があり、過去の結婚の経験がうまく活かされているということになる。失敗をベースに人間関係、夫婦関係のコツが分かっている。
 今回相談に見えた母娘は、36歳の娘の結婚を今年中に決めたいという。「私、実はバツイチの方を探しているんです」との一言に母親は仰天してしまい、「なぜそんなことを」と、言葉も出ない様子。
 「実は、お母さんには言ってないけれど、いつも赤ちゃん連れで遊びに来る友達も、先月花嫁になった級友も、彼たちはバツイチなのよ」と話した。とても幸せそうで楽しい友人2人。彼らのように大らかで安心でき、何でも知っている頼れる男性なら私も、と思うのだという。「別れた理由が納得できたら、問題はないと思うの」と言い切り、母親のショックはなかなか静まらない。両親の世代ではすぐには理解できない最近の結婚事情で、大変考えさせられることなのである。
 最近起きている変化は、一度離婚した女性のほうが、初婚の女性よりも成婚(再婚)の確率が高いという事実。男性も40歳からでは圧倒的に「バツイチ」の方が“人気”がある。このように世間が変わってくると、生涯に一度も結婚しない人と、前向きに何度も結婚する人―というように、いわば“格差”が開いてくるように思う。今や、国際結婚も盛んで、選択肢の一つであるのだから。