キューピットサービス 結婚相談・人生相談・お見合パーティープランニング

お問い合わせ TEL.026-217-1535/026-234-5000(夜間)

〒380-0823南千歳2-15-3トミノビル2F(203)

キューピットサービスって?

HOME > キューピットサービスって? > 私のお見合いノートから > 渡部田鶴子の婚活ノート第26回


白川氏のセミナー聴講 - 渡部田鶴子の婚活ノート -

案外無知な子供の事

2010年3月27日 長野市民新聞掲載

 長野では初めての「婚活・親の会」。婚活する当人の親同士の交流会をホテルで開きました。
 このシステムは、10年前に札幌の相談所が「親御さんたちの悩みを話す会」を始めたところ、全国的にブームとなり、大都会では100人以上の親御さんが集まって大盛会となったそうです。果たしてこの田舎の長野はどうなるのか。とても興味がありました。
 県都とはいえ、山国長野の特に北信は地味で保守的で、どちらかといえば明るいとは言い難い土地柄なので、なおのこと婚活について親御さんたちの考えを聞きたいと思いました。
 親の皆さんは、息子は34~43歳、娘は30~37歳で、30歳の娘の両親は養子を求めていました。また、34歳の娘さんは連休といえば海外旅行やあれこれ遊んでばかり。「親の心配をよそに何を考えているのやら」と親は嘆く。ほかの親は「息子はまじめで無口。こつこつ型でおとなしく、奥手で困る」とか。互いに悩みを持ち寄り、愚痴合戦のようでした。
 特に目立ったのは、母親が積極的で、具体的な子のPRなどがとても上手。それに比べお父さんの参加者は「女房を来させた方が良かった」と控えめでした。そして37歳の娘さんは、次男の43歳の息子さんと会う約束ができ、娘さんの親は翌日早速、勤める会社を見に行き、続いて自宅までも調べを済ませてお付き合いの準備ができました。まだどちらの子どもたちも承知していないのに順序が違うのではないかと、びっくりです。大急ぎで決めたい親心による「婚活の極み」なのかと思いました。
 気がついたことは、身上書を記入する段になり、親は実はよく子どもを知らないのではないかと思ったことです。例えば身長、体重、趣味、好み、理想などです。すべて内緒で婚活に励む親御さんたち。やっと探したという古い写真や集合写真を持参する親もいて、親子の気持ちが合致しないままあいまいなデータや古い写真が飛び交い、これでは親の思惑をよそに子どもは割と気楽でいるのではなかろうかと思いました。
 「早くせねば」「大変だ、困った」「跡取りをどうしよう」と親御さんは心配するばかりの様子で、いたたまれない思いはよく分かるのですが、もっとお子さんと話し合う必要があるのではないだろうかと思うのです。
 「親が代理のお見合いパーティー」を企画してみて、もっと何かお手伝いできることはないのかと、思いを強くした半日でした。