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現実考え幸せに - 渡部田鶴子の婚活ノート -

父同士がけんか 破談

2010年2月27日 長野市民新聞掲載

 自分の子供が欲しいと、50歳も過ぎた初婚の男性Aさんが熱心に婚活していました。
 80歳前後の両親も元気で、早く内孫の顔を見たいと望んでいる。それをかなえるには若いお嫁さんでなければならぬ。35歳までの、しかも初婚に限る―とこだわりました。しかし、何度婚活の会に出ても相手にされず、もう年齢上もシニア会にしか出られません。ますます遅れを取るばかりでした。
 芸能人ではあるまいに、彼の希望の年齢差ではとても無理とのアドバイスも聞き入れず、月日は流れるばかりでした。
 もし、運良く若い女性と結婚して子供が誕生したとしても、果たして親子とも幸せだろうか。子供がやっと20歳のころ父が75歳過ぎだったら、親として健康、経済面で自信をもてるだろうか。自分の10年後、20年後を考えて現実に目覚め、早めに方針変更したほうがと思うのです。
 そこで、働き盛りのAさんに、両親の健康なうちに子供さんのいる女性を考えたら―と勧めました。行き詰っていたAさんは、しぶしぶ方向を変え、3人の方とお見合いをしました。その中のとても苦労して一人息子を育てているB子さんと気が合い、めでたくスポーツ好きの高校生の息子をわが子にすることができました。
 息子は中学のとき、碁好きな担任の手ほどきをクラスの皆とともに受けており、幸いなことに退屈していたおじいちゃんの相手ができて、家の中は一段と明るく楽しくなりました。数年のうちには両親の介護も要ると思われるが、今、皆が元気なうちに気心が通じる仲になっておくのが理想でしょう。
 B子さんはまじめで優しく、おばあちゃんの台所をすべてバトンタッチすれば何があっても安心です。
 Aさんは、今までの婚活は何だったんだろうかと、しきりに照れていました。そして5kgも「幸せ太り」。「おふくろの煮物ばかりでうんざりのところにおいしい料理を楽しめるようになり、晩酌もすすむ」とうれしい報告に来てくれました。私はAさん宅の温かいだんらんの光景を目に浮かべるのでした。