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私のお見合いノートから - 渡部田鶴子の婚活ノート -

初詣で 和やかに会話

2010年1月26日 長野市民新聞掲載

 お正月に4組のお見合いがあった。そのうち3組が中高年の方々。お見合いはあわただしい年末を避け、縁起がよいと元日からでもセットされる。
 熟年グループのうちCさんは60代半ばの元会社員。奥さんを亡くして5年ほどになる。第一希望の日時を相手に了解してもらえ、「幸先よい」ともう決まったも同然の雰囲気。資料交換の時点ですっかり気に入ってしまい、新年になるの一日千秋の思いで待ちつつデートコースなどシミュレーションして聞かせてくれた。
 それによると、お見合いの後は駅前のホテルで昼食。メニューも調べるなど、準備は怠らない。善光寺まではそぞろ歩きで初詣で。道々身の上話をし合うつもり。スナップ写真も撮りたいので、小型カメラも持参する。
 いよいよ当日、Cさんは「今朝は神棚にも仏壇にも十分拝んできたんだ」と一段と若やいで上機嫌。お正月はいつも遠方の子供宅へ出向くのに、「今年はちょっと行けないよ」と電話したら、風邪でも引いたのか心配されたが、この通り、まだまだ誰にも負けない若さだと笑わせた。子供たちは「いい人探しなよ」日ごろ言ってくるので、こっそりお見合いしてびっくりさせるという。
 Cさんの相手は3歳年下の静かな女性。「娘は暮れからスキーに行ったので、私は一人で年越しなんですよ」「それはそれは、ひとりで紅白歌合戦を見たって面白くなかったでしょうね」―などと和やかな会話が続き、ずいぶん息が合いそう。このお2人はきっと決まるだろうと予感する。
 熟年の方々は、とかく世間の目を気にし、「年がいもなく」などと心のブレーキをかけ、また、子供たちの反応やらを考えてつい、消極的になってしまう。自分の人生の可能性をやたら狭くしている方が多いと見受ける。もっとおおらかに考えたらどうだろう。年齢とともに世間を狭める先細りの人生より、むしろ広げる努力をしたならば、これこそ健康のひけつ、若返りの方法ではないだろうか。
 特に離れて住む親子は問題が生じがちだ。1人になって子供に引き取られ、見知らぬ土地で孤独に余生を送るよりも、早めに第二の伴侶を見つける準備をすることが大事ではないか。
 旅行したいが「1人より2人の方がいい」という今日の2人。たくさんの旅日記をつづってほしいと願いながら、小雪舞う元日の町に送りだした。