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私のお見合いノートから - がんばれ中高年 -

第17回 人生の秋を伴走者と「ああ、この人がいてよかったな」

1996年4月27日 信濃毎日新聞全県版掲載

 人それぞれ不安や悩みを持つ。その時それを聞いてくれる相手があるかないかにより、人生の後半が大きく違ってくるのだと思う。
 若いころは煩わしい二人より、自由な一人がよいなどと思うこともあったにしろ、人生の伴走者はぜひ必要ではないだとうか。
 若いころは自分に「中年」や「老年」があるなんて信じられぬことだったにしても、誰にも確実に秋がやってくる。過ぎし春や夏は戻っては来ないのだ。
 流されるにまかせず人生をマネージメントするという前向きな考えに立てば、思いついた時がまさにターニングポイントだ。人生二幕目のほうが面白いといえるのではないのだろうか。「誰と歩むか」を大事に考えたいと思う。
 苦労も喜びも分かち合い、慈しみつつ二人で歩み、一緒ににいるだけで心なごむ相手を持とう。人生の後半を夕映えにするのもたそがれにするのもその人次第だろう。ちょっと勇気を出して迷わず一歩を踏み出そう。この先の人生を豊かにするために!
 たとえ十人の孫に囲まれていようとも、心をゆだねる愛する人が連れ添ってくれたら、さぞ明るい毎日だろう。「ああ、この人がいて良かったな」とふと思い合える関係が理想だ。
 思えば夫婦の会話なんて大体が、どうでもよい話ばかり。でもその時間を共有できる相手があってそれが幸せなのではないだろうか。
 「今さらいい年ををして…」という世間体や、「亡くなったお父さん(お母さん)に悪い」という子供の非難、また、財産相続問題などをクリアする自分自身の努力や家族の協力が必要だろう。
 ところで私の長男はドイツの都市ニュルンベルクに駐在員として五年間住み、ヨーロッパ中を歩き人々の暮らしを見てきた。ちょうど東西ドイツ統合寸前の安定した時期だった。欧州の中高年、老年者は明るく、カップルでゆったり豊かに人生を楽しんでいるのが印象的だったという。
 ドイツのことわざに「年を取ってからぬくもりたい者は若いうちから暖炉をつくっておかなければならない」というのがあるそうだ。味わい深い。
 どんな老後を送りたいかを思い描く時、「人の目」や「年齢の枠」など取り払い、常に魅力的で上手に年を重ねたいものだ。「生涯現役」「まだ○歳、これからだ!」というファイトで人生をチャレンジしてほしい。人生八十余年の時代、ライフスタイルも今までよりはるか遠い見通しを持つ必要があると思う。
 私の事務所はさしずめ「出合いの待合室」。気ままに世間話のできる楽しいサロンだ。がんばれ中高年!私は幸せづくりの応援団長。心からエールを送る毎日だ。
 今回で拙稿を閉じます。ご愛読いただき、心よりお礼申し上げます。