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私のお見合いノートから - がんばれ中高年 -

第11回 プラス志向で生きる -母はいつも「太陽」であって-

1996年3月23日 信濃毎日新聞全県版掲載

 相談のお電話は八割方女性からで、毎年三月のこの時期はダントツに増えて数えきれない。今日も何人の方とお話ししたことか。「子供が志望校に合格した」「この就職難に運良く決まったんですよ」「聞いてください。聞いて!」というのりで張りのある弾んだ声は、最高に明るいムードがビリビリ伝わって来てうれしいものだ。
 母は今日の喜びを手にするために頑張った。種々の事情から女手一つで育て上げた喜び。子供をかかえた途方もない道のりだったけど今日の光を目標にどんな苦労もできた母たち。おめでとう本当に良かったですね。共に喜んであげたい。
 実は電話の向こうの彼女たちとは面識がないんだが…。その一人E子さん。下の子供さんの就職が決まった時点でもう一度あらためて電話してみようと思っていてくれたとは。
 今度は本当に自分の番。そんなE子さんは団地サイズの二間に十五年余り。公営住宅の八千円という安さに助けられた。今春から三人で働けば小さい車でも買えるだろう。車が置けてもう一部屋ほしい。そして私の夢も実現させたい。私は彼女に心からエールを送った。
 その一方でY子さんの暗さは何としたことか。ただグチをこぼしくどくど自分の不運を嘆くばかり…。深い谷底に落ち込んだようで何を言っても耳に入らない様子。きっとジメーっとした気分で暮らしている人ではあるまいか、声にも若さがない。堂々めぐりのカラを何とか打ち破る気力がないものか。まわりにばかり頼ろうとする。こんなようだから子供も就職を機に別居をして家に寄りつかなくなった。それがまた愚痴の種になったりして、ますます孤独をかこち自身は落ち込んでしまっている。
 万策尽きるとも、きっとよい方法があるに違いないと信じて前向きに、プラス志向で生きたいものだ。風雨の日ばかりは続かない。だが青空をあおぐためには努力しステップアップできるタイプでなければ。
 心の置きどころ一つで随分状況が好転するものと信じるが、どうだろう。Yさんのお相手探しは難しいと思う。この場合気分を切り替えて子供さんたちとの修復から出発しなおさなければならないと思う。だれのためでもない、自分の人生なのだ。心をコントロールして「幸せ探し」「良かった探し」をしてみよう。一日が楽しく過ごせること、請け合いだ。
 似た境遇の二人だが、対照的な方向へ進んでしまっていて考えさせられる。あなたの望む幸せは必ず手に入る。母はいつも太陽であってほしい。