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私のお見合いノートから - がんばれ中高年 -

第8回 出会いのパーティー -子供の優しさにいやされる心-

1996年2月24日 信濃毎日新聞全県版掲載

 毎月第一日曜はホテルで中高年出会いパーティーを開く。中信、東信からも遠路集まってにぎやかな午後を過ごす。テレビのお見合い番組の影響なのか子供が付き添っての出席というケースがこのところ続けて三組もあった。
 五十六歳のF子さんは結婚が決まっている娘さんが一緒だ。「母一人を残しての結婚で母が寂しくなるので何とかしたい。ついてはどんな人々が集まり、どんなふうにやる会なんでしょうか」と、あらかじめ事細かに問い合わせたうえ、申し込みを済ませると、当日は娘さんの方が張りきってやって来た。
 会が進み皆なごやかに打ちとけたころ、気が付くと片隅に腰かけて流れを見ていた娘さんは、落ち着いた優しいMさんと親しげに会話している様子。嫁入り先が偶然にもMさんの家のすぐ目と鼻の先とのこと。三人はイスを寄せて会話に花を咲かせ何やら実に楽しそう。
 Mさんは、近くに大型スーパーがあり、病院にも銀行にも駅にも近いし…と懸命のPR。「お母さんはウチに来なさればいい。どうせわし一人だし気がねなんて少しもいらぬし」と彼は願ってもないご縁だとすっかりご満足。「わしだけが決まったみたいで皆に悪いみたいだ。良かった良かった」と喜びを隠しきれない。「お母さんはMさんと一番合うと思う」と娘さんが言う。「ついでに家を見てくれ」という彼の車に乗って引き上げた。
 本当にご縁とは不思議なもの。屋根の見えるほどのところとは…。うまくいくことを願って見送るのだった。その後順調におつき合いは進行中。朗報は春風とともにやって来るだろう。
 子供は母、または父を一人残して結婚するのは忍びない。そのため自身のおつき合いも思うように進まなかったり、せっかくのプロポーズも素直に喜べないなどのケースがある。
 親は子に「自分のことを第一に考えなさい」と言うが、子供の心は後ろ髪ひかれて悩むのだ。その結果母のこと、父のことでご相談したいと電話が入る。
 親は必死で子育てし結婚させるまではと頑張る。そして、母もともに幸せになりたいという子供の優しさに触れ今までの苦労がいやされる。
 こんな場合などは希望があればどちらかでもご紹介してあげている、子供さんのご相談だったのに、親の方が先に決まったり、親子が同時進行だったり、二十年もやらせていただいているうちには、何組も親子、兄妹、いとこ同時に…と数えきれぬ人生ドラマに立ち合って、幸せづくりのお手伝いは無限に楽しいと思う毎日だ。